学生のみなさん、こんにちは。
テレビでは全く報道されていませんのでびっくりするかもしれませんが、既にウイグル人に対する弾圧は公的に推し進められています。
まず、これまでのウイグルテロ事件では、誰も犯人がウイグル人であると信じてくれないことから焦りが出ているのか(実際に漢民族でさえ怪しいと感じていることが、民主化系メディアの報道記事からも感じられます)、今回は共産党政府も行動が早い。
そして既にウイグル人とタリバンをイメージ的に結び付けるようなマイナスイメージ報道があちこちに見られます。
前回校内でお伝えした記事もそうでしたが、こちらは
【治疆彻底失败 新疆恐怖活动塔利班化】
(訳:新疆ウイグル自治区統治は完全に失敗だった 新疆テロ活動はタリバン化へ)};
http://www.wforum.com/news/headline/newsViewer.php?nid=99113&id=119214&dcid=4
とのこと、さらに
【塔利班化的新疆在探路】
(訳:タリバン化した新疆ウイグル自治区の道を探る)};
http://china.dwnews.com/news/2014-05-27/59474270.html
・・・等もありますが、他にもやたら目につく。
ちなみにウイグルネタだけでたくさん出ていて、こちらは倍可亲(ベクチン)ニュースのウイグルネタページ。こんなにあるのです。
http://www.backchina.com/infolist/news-359/
これだけ見せつけられれば、「ウイグル人=タリバン」という刷り込みもばっちり。
というわけで、あまりに多く翻訳どころか読み切れませんので、簡単にお伝えしますと、中国のシンクタンク「改革と発展研究会」理事で独立コラムニスト、評論家の邓聿文(鄧聿文)
http://news.takungpao.com/special/dyw/
が、こう言う記事↓を書いてから拡散した模様。
【新疆暴恐警示中国恐怖活动塔利班化】
(訳:新疆ウイグル自治区暴力テロは警告する 中国のテロ活動はタリバン化へ)
};http://www.ftchinese.com/story/001056424
この「タリバン化」というフレーズのインパクトに目を付けた共産党が、26日の論評掲載以来、ウイグル族と過激派を結び付けてマイナスイメージを拡散し始めたのです。
・・・で、既に逮捕者が出たのは前回お伝えした通りですが、お早いことにもう公開裁判が開始されているのですよ。
【新疆举行公判大会 55名疑犯被判刑】
(訳:新疆ウイグル自治区で公開裁判大会を挙行 55名の犯人が判決を受ける)
http://www.wforum.com/news/headline/newsViewer.php?nid=99105&id=119206&dcid=12
国営の新華社のネットで広まっているのですが、発信元が新華社と言うあたりがミソですね。
このオレンジ色のチョッキを着ているのは、実は今回の暴動とは全く関係ない別の事件で逮捕されたウイグル人たちだそうですが、この公開裁判により死刑が三人出たとのこと。
本当の犯罪者は、一体何人いたのでしょうか?
どこかの運動競技場での公開裁判だそうですが、こうした裁判を見たことがある中国人の話では、ここで死刑が決まるとそのまままたトラックに乗せられどこかへ行き、次の一群の裁判が終わる前にトラックはまた空になって帰ってくるのだそうです。
今回の爆破テロと関係はないのですが、この時期にこうした見せしめ公開裁判を行っていることから、今後はより強権的高圧的な統治を繰り広げるとの政府による宣言でしょう。